長雲節

【歌詞】

1
ハレーイ 長雲ぬ 長さ ヤーレーイ しぃぬぎ
ハレーイ さゆじ坂(びりゃ) ハレーイ しぃぬぎ
ハレーイ さゆじ坂

(うまど しりゃれりゅる)

ハレーイ 加那に思め なしぃば ヤーレーイ 車(くぅるま)
ハレーイ 等原(とぅばる) ハレーイ 車
ハレーイ 等原

【意味】

※1 長雲(龍郷から嘉渡集落にかけての長い坂道)の長いこと、さゆじ坂(嘉渡集落から秋名集落)への坂は本当に辛い。坂の向こうにいる恋人のことを思うと、車の回る平地のようだ。(車は道を走る荷車といったものではなく、砂糖きびを牛に曳かせるための車)。




請くま慢女節

【歌詞】
1
請くま慢女ちば あがつしがり 美(きゅら)さる女(うなぐ) 座しりば露(ちぃゆぬ)たりゅり 立てりば 水(みじ)ぬはりゅり イーナローイ
エンヨ ヤレ- なろーてぃば なりゅどぅ しゃ よーい

2
沖(うき)ぬ瀬ぬ 松(まち)ぬ木なんじ 山ガラシぬ 子(くわ)は ヤレ- なし ヨイヨイ 親ガラシや で飛ぼ飛ぼ 子ガラシや ヤレ- 羽ど待ちゅる
エンヨ ヤレ- なろーてぃば なりゅどぅ しゃ よーい

【意味】
※1 請島のくまという人は、座らせれば露がしたたり、立てば水が流れるほど美しい女性だ。慢女というのは遊女のこと。

 




まんこい節

【歌詞】
1
清岡(ふゆひら)主や徳之島 まんこい
お満(みつ) 加那や薩川 はれ まんこい
トートヤまんこい

黒潮ひだむぇて まんこい
思めの苦てぃさ
トートヤまんこい

2
幸恕主や大和よ まんこい
いし加那や真住用 まんこい
トートヤまんこい

黒潮ひだむぇて まんこい
思めの苦てぃさ
トートヤまんこい

3
歳や寄(ゆ)て 行きゅりよー まんこーい
先や定まらぬヨー まんこーい
トゥトゥまんこーい

荒れ海に 浮しゅるよー まんこーい
舟ぬハーレ如(ぐとぅ)によー まんこーい
トゥトゥまんこーい

4
思てさへ うればよー まんこーい
後先ど成りゅるよー まんこーい
トゥトゥまんこーい

時(とぅき)や 水車(みじぐるま)よー まんこーい
巡りマータあゆりよー まんこーい
トゥトゥまんこーい

5
吾きゃ加那見りば 泣ちゅんてぃ暮らちゅんち 語てぃ呉りりよ あやはびらぐゎよ

【意味】
※2 清岡主(ふゆひらしゅ)は徳之島、おみつは薩川 黒潮を隔てて思いの辛さ
※5 わたしの愛しい人にあったら、泣いて暮らしていると伝えてくれよ 海を渡るあやはびら(蝶)




すばやど(測家戸)節

【歌詞】

1
ハレ 側家戸ば ハリクリクリ キャシュンガイ(カンシュテ クラシュンガイ)
開けて ハイ加那 待ちゅる夜や ヨイ(スラヨイヨイ)
ハレ 夜嵐(ゆあらし)や ハリクリクリ キャシュンガイ(カンシュテ クラシュンガイ)
繁さや ハイ加那や 見らぬよヨー(スラヨイイヨイ)
イマニ暮レキャシ シュンガ サトーヨー

2
ハレ 生間ぬ ハリクリクリキャシュンガイ(蘇鉄粥(シンガイ)食(カ)デ 暮ラシュンガ)
泊まりに ハイ くぶしゅみぬ(寄ゆり)
ハレ 赤金ぬハリクリクリキャシュンガイ(カンシュテクラシュンガ)
刺(とぎゃ)しハイ五百ハイマータ五十
イマニ暮レキャシュンガ サトーヨー

3
ハレ 山登てぃ ハリクリクリキャシュンガイ (吾二人(わたり) 暮らしゅんがい)
香(こう)ばしゃ 餅(むち)がしゅぬぅ また香(こう)ばしゃよい(スラヨイヨイ)
ハレ 里降りてぃ ハリクリクリキャシュンガイ(如何(いきゃ)で暮らしゅんがい)
香(こう)ばしゃ 娘(めらべ)んきゃぬ また香(こう)ばしゃよ(スラヨイヨイ)
今にこれ きゃしぃしゅがよ さとぅみ

4
ハレ 山登てぃ ハリクリクリキャシュンガイ (如何(いきゃ)で暮らしゅんがい)
くささ とぶら木ぃぬ また くささよい(スラヨイヨイ)
ハレ 里降りてぃ ハリクリクリキャシュンガイ(如何(いきゃ)で暮らしゅんがい)
くささ 子持(くゎも)ち 女(うなぐ)くぬくささよい(スラヨイヨイ)
今にくりぃ きゃしぃしゅがよ さとみぃ

【意味】

※1 家の横戸を開けて恋人を待つ夜は、夜嵐がひどく、恋人はとうとう来なかった
※2 生間野港に小魚が寄ってくるが、赤金のモリで採るには、五百五十のお金が必要だ。くぶじゅめは遊女の意味という説がある。
※3,4 「夜這い」慣習について唄ったもの

【収録】

星降ル島ヌ唄 1

 




足習(あしなれ)

【歌詞】
1
足なれば なろてぃ
手(てぃ)振り振りなろてぃ
ハレ声(くぅい)ならちから
(あ)や踊(うどぅ)てぃ うぇしぃろ よんど ハレ
声(くぅい)ならちから

ハヤシ(ヒヨヤレヤレ)

声(くぅい)ならちから(あ)や踊(うどぅ)てうぇせろよおんど

2
餅(むぃち)ふしゃむあらぬ
酒(しゅ)受けふしゃむあらぬ
ハレ昔親(うや)ふじ
(い)ぬしちほしぇべろ よんど ハレ
昔親(うや)ふじ

ハヤシ(ヒヨヤレヤレ)

昔親(ふじ)(い)ぬ し(すぃ)ちほしゃべろ よおんど

3
昔うやふじや
シマだてぃぬ悪さ
ハレ 加那がシマわシマ
まぎり わかち よんど
ハレ 加那がシマわしま
まぎり わかち よんど

(終)
唄かわせ かわせ
節かわせかわせ
ハレ唄ぬかわりば
(ぁ)どぅ節むかわる よんど ハレ
唄ぬかわりば

ハヤシ(ヒヨヤレヤレ)

唄ぬかわりばぁどぅ節むかわる よおんど

【意味】
※3 昔の祖先はシマ(集落)の作りが悪い。愛しい人と私のシマを分けている。

 




諸鈍長浜

【歌詞】

※八月踊りと通常のシマ唄で歌詞が若干異なるので、適時読み替え

1
諸鈍ぬ長浜に 打ちゃげ引く波や
ヒヤルガエハレ
諸鈍ぬ美童ぬ笑い歯茎

2
諸鈍ぬ美童や 雪ぬゆな歯茎
ヒヤルエハレ
何時が夜ぬ暮りぃてぃみ口吸おうか

3
諸鈍ぬ長浜や 大和がでぃ響(とぅゆむ)む
ヒヤルガエハレ
諸鈍ぬ美童や 島中響む

4
浦々ぬ深さ 諸鈍ぬ浦ぬ深さ
ヒヤルガエハレ
諸鈍ぬ美童ぬ 思めぬ深さ

5
諸鈍ぬ長浜ぬ いきゃながさや
あてぃむ ヒヤルガエ
いけーじながーはーまぬ うぇやーてぃだぬ

6
いてぃむ きゅうぬ ぐとぅに ありば
玉黄金(たまくがね) ヒヤルガエ
のちーにくぬしのぎ わがゆ とゆり

7
あぬ雲を見りぃば 風連れてぃ行きゅり
吾ぬや加那連れてぃ 行きやならぬ

8
あぬ雲ぬ下に加那が うもりゅんち 思めば
雲や押しはねてぃ 抱ちゅてぃ見欲しゃ

【意味】
※1 諸鈍長浜に寄せては返す波は諸鈍娘の笑顔に光る歯並びのよう

※2 諸鈍娘の歯並びは雪のような白さ早く日が暮れて口づけしたい
※3
※4
※5 耳コピ後で確認
※6 耳コピ後で確認
※7 あの雲を見ていると風に吹かれて動いていく 私は恋人を連れて行くことができない
※8 あの雲の下に恋人がいると思えば雲を押し払ってでも恋人を抱いてみたい

【収録】

おぼくり 1,2,3,4,7,8

 




嘉鉄ぬいなくん主

【歌詞】
1
嘉鉄ぬいなくん主や
清水ぬ寺かち馬乗(ぬ)りが
馬やなつ(てぃ)けぐとう
松がね馬乗りが
ウマレーショイナー
馬やなつけづとう
松がね馬乗りが

2
松がねぬ顔(てぃら)や
見りば鍋ひくる
織(ぬの)や織(う)らちん見りばや
枝うちさんとゆぅみ
ウマレーシショイナー
織(ぬの)や織(う)らちん見りばや
枝うちさんとゆぅみ

3
すぃちぃとぅしばさしや
七日(なぬか)ひだめゆり(むぃりゅり)
七日七夜(なぬかななゆる)や
踊(うどぅ)てぃうぇすぃろ
ウマレーショイナー
七日七夜(なぬかななゆる)や
踊(うどぅ)てぃうぇすぃろ

4
唄かわせ かわせ
節かわせかわせ
ハレ唄ぬかわりばぁどぅ節むかわる よんど ハレ唄ぬかわりば
ハヤシ(ヒヨヤレヤレ)
唄ぬかわりばぁどぅ節むかわる よおんど




千鳥浜

【歌詞】
1
千鳥浜千鳥ハレ 何(ぬ)が汝(うら)や鳴きゅり
母(あんま)面影(うもかげ)ぬハレ 立ちどぅまた鳴きゅり

1
面影ぬ立てぃばハレ 亡き迄(がでぃ)やすぃるな
泣ちゅてぃ思(うめぇ)出(じゃ)すぃばハレ勝てぃまた立ちゅり

3
吾ぬや此ぬシマぬハレ 親(うや)親戚(はろじ) 居らぬ
吾ぬ愛しゃしゅん人(ちゅ)どぅハレ親親戚なりゅり

4
高さハナ 登ぼてぃハレ 親ぬシマ見りゅり
涙(なだ)ぬうさわれてぃハレ見りやまたならぬ

5
今日(きゅう)や此処(くま)寄りゃてぃハレ色々ぬ遊び
明日(あちゃ)やシマ戻(もどぅ)てぃハレい沙汰またばかり




共通歌詞

【歌詞】
1
いてぃむ 今日(きゅう)ぬ ぐとぅに ありば 玉黄金(たまぐがにぃ)
ぬちに くぬしぬぅぎ わがゆ とりゅり

くぬしぬぅぎ とりゅち うやや なちうかむ
なましぬぅぎ とりゅち うきよ ながし

2
なみや ひぎゃ回り わぬや にし回り 
回りまわてぃから 一途(ちゅみち)なろや

3
あぬ雲を見りぃば 風連れてぃ行きゅり
吾ぬや加那連れてぃ 行きやならぬ

4
あぬ雲ぬ下に加那が うもりゅんち思めば
雲や押しはねてぃ 抱ちゅてぃ見欲しゃ

5
かみぎゅらさ照りゅる お十五夜ぬお月
加那が門(じょ)に立たば 曇てぃたぼれ
※お十五夜ぬ月や かみぎゅらさ照りゅり のパターンもあり

6
加那が門(じょ)に立てば くもるだにすぃれぃば
天ぬ星ばれてぃ くもりならぬ

7
月ぬ夜(ゆる)もらば 陰下(かげんしゃ)通(とぅ)てぃいもれ
やみぬ夜もらば ま道いもれ

【意味】
※3 (あの雲を見ていると風に吹かれて動いていく
私は恋人を連れて行くことができない)
※4 (あの雲の下に恋人がいると思えば
雲を押し払ってでも恋人を抱いてみたい)




今日ぬほこらしゃ

歌詞

1
今日ぬほこらしゃや 何時よりも勝れ
ハレ何時も今日の如にあらちたぼれ
ヨイゴラサヨイゴラサヌ、ヤリャコノ

2
頭(かまち)立派(じっぱ)ん結(よ)て芭蕉着(ばしゃぎん)ぐわ着せ(すぃ)てぃ
ハレ伊子茂 大和船真米 取らそ
ヨイゴラサヨイゴラサヌ、ヤリャコノ

3
目出た目出たの若松さまよ
ハレ枝も栄える葉も茂る
ヨイゴラサヨイゴラサヌ、ヤリャコノ

4
直庭(まやん)めぬ 胡椒(くしょう)木ぬ
枝むちぬ 美(きゅ)うらさヤリャコノ
我島娘(めえらべ)ぬ 体持(どぅもち)の美(きゅ)らさ

(終)
唄かわせ かわせ
節かわせかわせ
ハレ唄ぬかわりばぁどぅ節むかわる よんど ハレ唄ぬかわりば
ハヤシ(ヒヨヤレヤレ)
唄ぬかわりばぁどぅ節むかわる よおんど