【きょうの一節】作たの米 くとしちくたぬみゃ~ 2026年9月16日

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最終更新日時: 2026年9月17日

奄美シマ唄の一節:「作たの米」

今回取り上げるのは、徳之島に伝わるシマ唄「作たの米(ちくた みい)」の短い一節です。実った稲を見て豊作を喜ぶ、まっすぐな言葉が歌われています。

くとしちくたぬみゃ ハレ
ししとたまぬなりしゅんでー

一節の意味

鹿児島県の選曲集では、「今年作った稲の実は、しっかりとした玉になったよ」という意味に解されています。

丹精して育てた稲がきちんと実ったことを確かめ、その喜びを周囲と分かち合う一節です。短い詞ですが、収穫まで手をかけてきた人々の安堵と誇らしさが伝わります。

豊作を願い、踊りの場で歌う唄

鹿児島県の解説によると、「作たの米」は曲名どおり、作った米そのものを歌う唄です。徳之島町井之川集落では、近年まで唄遊びの踊り唄として盛んに歌われていました。また、歌詞の内容から、もとは豊作を願う儀礼的な唄だった可能性も指摘されています。

井之川では、稲作に関わる「畦越(あぶしく)ぇの水」「稲摺り節」と組にして三曲続けて踊るのが一般的だったとされます。田を潤す水、実った米、収穫後の作業へとつながる唄を踊りながら重ねるところに、稲作と共同体の暮らしが結びついたシマ唄文化の姿が見えます。

ことばと唄い方のゆれ

シマ唄は口伝で受け継がれてきたため、同じ曲でも地域、集落、唄者、採録資料、演唱の伝統によって、発音・表記・歌詞・意味の取り方が異なることがあります。今回の表記と解釈は、鹿児島県「歌い継ぐ奄美の島唄~選曲集~」徳之島版に収録された一例をもとにしています。

出典・参考

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