【AI連載小説】潮風がほどく夏 第10話「雨宿りの約束」

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最終更新日時: 2026年8月19日

今までのお話

この作品はフィクションです。登場人物・出来事は創作です。実在の人物・団体とは関係ありません。文化・風習の描写には地域差や家庭差があります。

第10話 雨宿りの約束

スコールのような雨に追われ、二人はバス停の屋根へ逃げ込んだ。亜熱帯の雨は激しく、海も山も白くかすませ、しばらくすると嘘のように弱まった。

トタン屋根を打つ雨音が強く、二人は顔を近づけなければ話せなかった。凪の濡れた前髪から雫が落ち、透は目のやり場に困って道路を見た。

『東京でも雨宿りする?』『するけど、知らない子とはしない』。答えると凪は『じゃあ今日は珍しい日だ』と笑った。透も、そう思った。

凪は『夏の間に、透が自分から知らない人へ挨拶する』という目標を勝手に決めた。透は困ったが、『凪が隣なら』と条件をつけた。凪はそれを約束として受け取った。

雨が上がった道には水たまりが並び、雲の切れ間から強い光が戻った。凪は自転車を押し、透の歩幅に合わせる。約束した目標を達成できなくても罰はないと言われ、透はだからこそ試してみたいと思った。

軒から落ちる最後の雫が地面を打つ。雨の中で交わした約束も、その音のように透の中へ残った。

次回:第11話へ続く

今までのお話

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